
「教本を読んで勉強しなさい」「自分で調べなさい」
弓道の世界では、指導者がいない環境で、そう言われて困っている中高生や初心者の方がたくさんいると思います。
特に、弓道を始めたいあなたが今、最も不安に思っているのは【費用】の問題ではないでしょうか。「弓は高い」「道具一式で数十万円かかるのでは?」というイメージから、なかなか一歩を踏み出せない人もいるかもしれません。
このブログ『トンヌラの弓道』は、あなたが費用の不安なく、安全かつ効率的に練習を始めるための「道標」となることをお約束します。
この記事では、弓道歴30年のコーチ「トンヌラ」が、弓道部での費用の現実と、無駄な買い物をせずに上達するための【道具購入の正しい順序】を具体的にお伝えします。
- 学生向けの「フルセット販売」の罠とは?
- 最初に買うべきは【ゴム弓】だけでOKな理由
- なぜ、高額な【弓】は『1年レンタル』が鉄則なのか?
費用を心配する気持ちは今日で終わりにしましょう。ここからあなたの弓道ライフをスタートさせます。
- 【重要】学生セットに注意!本当に必要な道具の「正しい順序」
- ステップ1:まず買うべき「基本練習用」の道具
- ステップ2:弓を引く段階で「購入必須」の道具
- 費用を抑えるポイント:弓は「1年レンタル」の鉄則
- まとめ:焦らず、正しい順序で上達を目指そう!
【重要】学生セットに注意!本当に必要な道具の「正しい順序」
多くの中学校・高校の弓道部では、入部時に弓具店から弽、矢、矢筒、道着、袴までをセットでまとめて購入するよう勧められることがあります。
しかし、これは指導者がいない初心者が陥りやすい【費用面での落とし穴】です。
- 本来、弽や矢は、実際に弓を引き、体の状態が定まってからこそ、自分に合わせて慎重に選ぶべき道具です。
- 最も重要な練習は、まずは【ゴム弓】を使った基本動作の習得です。
この正しい順序を知るだけで、あなたは初期の出費を大きく抑え、本当に上達に必要な練習に集中できます。
| 購入ステップ | 道具名 | 購入目安(最低価格帯) |
|---|---|---|
| 【ステップ1】 | 【ゴム弓】(基本練習用) | 約3,000円〜5,000円 |
| 【ステップ2】 | 弽、矢、矢筒、道着など | 約4万円〜8万円 |
| 【ステップ3】 | 【弓】(1年後以降) | 約3万円〜 |
🚨 部活・道場へ入会される方へ
このブログで推奨する購入順序は「効率的な上達と費用分散」を目的としています。しかし、所属する部活や道場に『入会時に道具一式を購入すること』といった具体的なルールや方針がある場合は、必ずその方針に従ってください。
💡 価格に関する最重要の注意点
上記で示した価格は、学生向けの【セット販売】や【最安価格帯】を参考にしたものです。地域、弓具店、購入時期、そして【社会人の方】が購入される場合は、この価格帯よりも高くなる可能性があります。
必ず【お近くの弓具店】へ行き、ご自身の予算を伝え、正確な見積もりを取るようにしてください。
ステップ1:まず買うべき「基本練習用」の道具
弓道は正しい姿勢と動作の繰り返しが命です。高額な道具を揃えるよりも前に、基本動作を安全に習得するための道具を準備しましょう。
最重要の練習道具「ゴム弓」の役割
指導者がいない環境の初心者にとって、【ゴム弓】は最も早く準備すべき練習道具です。【ゴム弓の役割は、単なる筋力トレーニングではありません。】
- 【射法八節の確認】: 弓を引かずに、手順や体の動きを正確に覚える練習。
- 【手の内の形と動作の習得】: 弓に近い形状の握りを利用し、離れで角見(つのうみ)を効かせる手の内の指の配置や動作を安全に練習できます。
- 【自宅での練習】: 自宅や狭い場所でも、時間や天候を気にせず【基礎練習】ができます。
【代用について】100円ショップのゴムバンドでも代用は可能ですが、手の内の感覚や、弓の握り方を正しく覚えるには、【専用のゴム弓】の購入を強く推奨します。
ステップ2:弓を引く段階で「購入必須」の道具
ゴム弓での練習を経て、いよいよ道場で備品の弓を引く段階に入ったら、自分の体に合わせた弽、矢、矢筒、そして道着を揃えましょう。
弽(かけ)の選び方と費用
弽は、弓を引く際に弦を引っかける『3本の指の部分につける手袋』です。これはレンタルではなく、【必ず自分の手に合ったものを購入】します。
- 【購入必須の理由】: 弽は指の形や手の内に大きく影響します。他人が使い込んだ弽を使うと、【悪い癖】がついてしまい、後で直すのが困難になります。
- 【費用と種類】: 初心者用(三つがけ)の合成皮革のものであれば、【1.5万円〜3万円程度】で購入可能です。まずは【手の形を邪魔しないシンプルなもの】を選びましょう。
矢と矢筒の購入
【矢】も、弽と同様に【購入必須】の道具です。これも人のものを借りることはできません。
- 【購入必須の理由】: 矢は、あなたの身長や腕の長さによって決まる【矢束(やづか)】に合わせて作る必要があるため、他人と長さが違う矢を使うのは【安全性】の観点からも厳禁です。
- 【測り方】: 【矢束】は、指導者または経験者、弓具店で正確に測ってもらいましょう。
- 【費用と種類】: カーボン矢やジュラルミン矢が一般的で、初心者用の6本組で【1.5万円〜3万円程度】が目安です。矢筒もセットで購入しましょう。
弓道着・袴の費用と優先度
弓道着や袴は、練習開始直後に慌てて揃える必要はありません。
- 【初期に必須なもの】: 上衣(うわぎ)、白足袋(靴下は不可)、胸当て(女性)は、早めに用意しましょう。
- 【袴】: 袴は費用が高く、着付けに慣れるまで時間がかかります。まずは【射型が安定し、弓道へのモチベーションが固まった頃】に購入を検討しましょう。
費用を抑えるポイント:弓は「1年レンタル」の鉄則
初期費用のうち、最も高額な【弓】こそ、焦って購入してはいけません。これが、指導者がいない初心者が【無駄な出費と怪我を防ぐ】ための最重要ルールです。
- 【理由:筋力と弓力の変化】: 弓道では、筋力がつくにつれて引ける弓の強さ(ポンド/キロ数)が変わります。初心者が最初に選んだ弓力は、半年後には弱すぎる可能性があります。
- 【正しい購入時期】:【最低1年、できれば1年半】は、道場や部活の備品を借りて練習し、指導者または経験者から「あなたの弓力は〇〇キロで安定している」と助言を得てから購入を検討しましょう。
- 【弓の価格帯】: グラスファイバー弓でも【3万円〜5万円程度】、竹弓であればさらに高額になります。焦らず、自分に合った最高の相棒を選ぶ時間を持ちましょう。
まとめ:焦らず、正しい順序で上達を目指そう!
本日は、弓道を始めるにあたっての【費用と道具購入の順序】という、不安の種を解消しました。
費用は一気にかけず、【ゴム弓】という必須アイテムから、あなたの体に合わせて少しずつ揃えていけば大丈夫です。焦って高額な【弓】を買う必要は全くありません。
本日の記事のポイント
- 学生向けのセット販売に惑わされず、まずは【ゴム弓】の購入から始めましょう。
- 【矢と弽】は、【実際に弓を引く段階】に進んでから、体に合わせて購入しましょう。
- 【弓】の購入は【1年〜1年半後】、【弓力が安定してから】が鉄則です。
次のステップ:いよいよ基本の動作を覚えよう!
これで「マナー」と「費用」という、弓道の土台となる準備は完了です。
次回の記事では、いよいよ【ゴム弓】を使って、【基本の立ち方と体づくり】の練習に入ります。指導者がいなくても、自宅で安全にできる練習法を解説します。
引き続き、あなたの弓道ライフをサポートさせてください。